TOP MESSAGE 
トップメッセージ

がん治療に革命が起きています。
2010年に、本州最北端に位置する弘前大学で「非天然型ブドウ糖であるL-グルコースが高い選択性をもってがん細胞に取り込まれる」という現象が見つかりました。天然に普通に存在するブドウ糖(D-グルコース)の鏡像異性体(isomer)をL-グルコースと呼びます。L-グルコースは自然界にはほとんど存在せず、仮に化学合成して与えても正常細胞はこれを認識せず取り込まないことが古くから知られていました。ところが、がん細胞はL-グルコースを取り込むことができる、という全く予想外の現象の発見でした。
さらに、L-グルコースの取り込みを示すがん細胞は、Warburg効果として古くから知られている悪性の腫瘍細胞に認められることもわかってきました(Ono K. 他Cancers 2020)。そこで私たちは、この現象を逆手に取り、一つ一つの細胞の違いを可視化する高精度がん診断技術の開発に加え、正常細胞に取り込まれない性質を利用した副作用の少ないがん治療薬の開発を進めてきました。

個別化医療へと向かう現在のがん医療は、今、遺伝子異常やタンパク発現の多様性に対応する薬剤開発という難しい問題に直面しています。これに対してL-グルコースを用いる方法は、遺伝子やタンパクの側に注目したアプローチではなく、増殖する細胞が必要とする栄養素に新しい角度から焦点を当てる技術です。
異常な増殖能を示す細胞に共通する栄養摂取や代謝の異常という細胞の生理現象を捉えることにより、このような異常な糖の取り込みを示さない良性腫瘍(腺腫)とも細胞単位で識別できる可能性があり、個人による違いや、腫瘍内の部位による違いといったがんの多様性を超えた新しい抗がん剤を実現できる可能性があります。また正常細胞に取り込まれないL-グルコースの優れた性質は、副作用の大幅な低減につながります。このような戦略に基づき、高いがん選択性を示す抗がん剤候補分子CLGとALGの開発を進めています。
私たちは、がん細胞にこれまでにない高い選択性を示すL-グルコースをドラッグ・デリバリー・システム(DDS)として利用する“がん特異的細胞治療法”を医療実装し、膵臓がん・胆道がん・卵巣がん・肉腫など難治がんの治療を革新します。

"ORBIO" 
社名の由来

Oncotherapy Revolution
By Isomer Organics

オルバイオ株式会社の社名(ORBIO)は、スローガンである「L-グルコースで〈がん治療〉を革命する」=「Oncotherapy Revolution By Isomer Organics」から取って名付けました。革新的な〈がん治療〉を1日でも早く実現させるよう、努めて参ります。

HISTORY 
沿革

2018.04
京都大学において創業
2020.01
プレシード増資 1,800万円
2020.02
本社移転
2021.02
シード増資 8,600万円
2021.04
弘前大学・大学院医学研究科に
オルバイオ共同研究講座『分子輸送学講座』を新設
2022.02
シード増資エクステンション 3,000万円
創業時の写真

COMPANY 
会社概要

  • 会社名

    オルバイオ株式会社

  • 英語社名

    ORBIO Corporation

  • 設立年月

    2018年4月

  • 資本金

    6,175万円

  • 従業員数

    6名

  • 事業内容

    がん治療技術の研究開発
    がん診断薬・治療薬の創製

会社

ACCESS 
アクセス

本社

〒602−0841
京都市上京区河原町通今出川下る梶井町448番地5
クリエイション・コア京都御車

弘前大学LAB

〒036-8562
青森県弘前市在府町5
弘前大学大学院医学研究科
弘前大学-オルバイオ共同研究講座 分子輸送学講座

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